女帝論 | 歴史サーチNEWS

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世論調査と政治や現実の方向が違うことがよくある今日この頃。
靖国参拝もそうだが、
女性の天皇も、世論は肯定的だが現実化の具体的な動きは無い。
なぜ女帝がだめなのか?
皇室典範という法律に「男性しか天皇になれない」と定められてあるからだ。
これは明治期につくられたもので、戦後版は改められた部分もあるが
踏襲されている事項も多い。
ここで、憲法の「法の下の平等」に反するのではないかという意見が
でてくるのだが、皇室自体が超法規的な存在なために
憲法学者でも解釈をめぐって議論が分かれるらしい。

歴史的な観点から見ると
過去に女帝は8人いた。時期天皇が幼少のため、その中継ぎ的に
即位した例も多いけど、持統天皇や孝謙(称徳)天皇なんかは
けっこう女傑。

だから、女性の皇族が即位することに「前例が無い!」なんて
意見は通らないんだけど、その女帝が誰と結婚するかがまた問題だそうで。
皇室典範では「民間人と結婚した女性皇族は、皇族からはなれなければならない」
そう、紀宮さまみたいに。
じゃあその民間人も皇族にしちゃえばいいとも思うのだが
そうすると皇族が増え、財政支出も増えるのでダメなのだという。

う~ん。
以上が私の浅い知識なんだけど、個人的な意見としては
皇室は時代とともに変わるべきだと思う。それに実際変わってきた。
民間人が皇后に迎えられるようにもなった。これは画期的な変化だ。
時代の趨勢に皇室典範はあきらかにとりのこされ、錯誤的なものになっている。

郵政民営化もいいと思うんだけど(私は反対なんだけどその話は次の機会に)
愛子さまのためにも、雅子さまのためにも、そして国民の総意としても
女帝を認める方向で皇室典範改正に動いてほしいなあ、小泉さん。
雅子さまに「男の子を生まなきゃだめだ!」なんていうのは明らかに時代錯誤
だし、人権侵害でしょ。皇族でも。
まさに今だよ、動くときは。

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